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寺子屋からのおたよりです。



   
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プロフィール

terakoya1983

Author:terakoya1983
世田谷で学習塾寺子屋を1983年から運営しています。
2012年4月から長野県佐久穂町と世田谷区の往復生活が始まりました。大自然から受けとる事も含めてお伝えできたらと思っています。
世田谷教室 月曜日から金曜日
佐久穂教室 月曜、金曜、土曜日
連絡先
mail unltd@dream.jp
twitter http://twitter.com/#!/terakoya1983
facebook https://www.facebook.com/idumi.iwaoka
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寺子屋デビュー

   
Aくんと初めて会ったのはAくんが小学4年の時。

私はAくんのお家に訪問させてもらって少し彼とお話ししました。

その時は「やはりまだ勉強する気になれません。」というお返事でした。

Aくんは人と話すのが苦手でその頃から学校に行っていませんでした。

それから数年が過ぎて次にAくんが寺子屋に来てくれたのは

Aくんが高校1年の終わりの頃でした。

チャレンジスクールに通い出してバイトをしていて

色々と頑張っていたのだけれど

バイト先でのトラブルでどうにも自信を無くし

今はお家の方以外とは接触のない生活になっているとのことでした。

Aくんはその生活をなんとかしなければならない

と自分で思って寺子屋にお母さんと来てくれたのですが

それでも彼の表情は硬く、人と目を合わせるのも辛そうで

息をするのもやっとという苦しさが私たちにも伝わって来ました。

「まずは人と会う練習をしましょう」と

毎週日曜日に寺子屋に来て彼の好きなゲームの話をして帰る

ということを始めることにしました。

スタッフのNくんはそんなAくんにただただ寄り添ってくれました。

Nくん自身も中学校の頃から自分の道を見つけることに

苦労していましたのでAくんに特に何をいう訳でもなく

その日曜日の授業を何年も続けていきました。

Aくんはたまに教室の中で誰かにすれ違っても

辛そうで、ましてや誰か他の人が教室にいる時は

そこに入ることは決してしませんでした。

そんな時間が過ぎていきAくんは毎週寺子屋に通って来ました。

お母さんとは半年に1回ほどお会いしましたが

何を話したらいいのか、どう言葉をかけたらいいのか

わからない時もありました。

昨年の春、Aくんが動きました。

社会福祉協議会が行なっている事業に

週に一度通い始めたのです。

そして少しずつAくんの口からNくんに

将来のことを語られ始めました。

「いつかはバイトをしたい。」

それを聞いて私は

「寺子屋で丸つけやってみたらどうかな?」

「喋らなくていいから」

半年ぐらい立ってNくんから

「 Aくんがやってみたいって言っています」とメールをもらいました。

私はAくんと会って話しました。

以前なら私と二人だけの話は緊張で厳しかったのに

Aくんはスッキリした表情で

私の前に座りました。そして発声がなかなかうまく行かなかったりすると

きちんと言い直して声をしっかり出そうとしました。

私は彼の前に進みたい、進む決意をしっかり受け止めました。

寺子屋初日。彼は支援高校の生徒さんの丸つけと

自然とスーッと彼の前に座った中3の女の子の丸つけを

ちょっと苦しさもみせながら1時間半見事にやり遂げました。

帰りがけに「来週はどう?」

と聞くと

「来たいと思います。」という返事。

Aくん、寺子屋デビューおめでとうございます。

これはあなたの尊い一歩です。

そしてこれからまだその尊い一歩は繋がって行くのです。

この話を聞いた子育て現在進行中の保護者の方の何人かは

我が事のように喜ばれ、涙を流していらっしゃいました。

我が子の命を生み出し、預かり、育むことはなんて

深く、尊いものなんでしょう。そしてなんて苦しく、切ないものなのでしょう。

両方を味わいながらまた私もやっていこうと思います。





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寺子屋スタッフリレーエッセー 第3回

   

スタッフリレーエッセー3人目は稲山瑞季さんです。みづき先生は寺子屋の卒業生で今年大学4年生。スタッフとしては今年が最後の年になります。
中学3年の時は猛勉強して寺子屋の本棚にある社会科の問題集を全部制覇していました。
「ここで救えなかったらどこに行っても救ってあげられない子の為に」という心を持って生徒さんに向き合ってくれています。
社会に出てからの活躍がとても楽しみです。


                                      一般社団法人寺子屋いづみ
                                      稲山瑞季


新学年が始まり早二か月が経ちました。最近は暑い日が続き、夏が始まったなあと感じています。体調管理には充分注意して、水分補給も細目にしてください。
中高生の皆さんは中間考査に続き運動会が終わって、皆さんほっとしていることでしょう。
私自身振り返ると運動会練習や部活で疲れている皆さんを見て、少し休ませてあげたいなと思いつつ心を鬼にして指導していたと思います。
今月は期末考査がありますね。提出物は早めに取り組んで、100%の力が発揮できるようにしっかりテストに備えてください!

私事ですが、寺子屋スタッフとして指導し始めて今年で四年目になりました。
大学で部活やサークルには入らず、ほぼ毎日寺子屋に来ているので、生徒さんから「いつもいますねー!」と言われることもあります。
「○○くん(ちゃん)も毎日いるじゃない」「あ、そうか(笑)」なんて和む時や、生徒さんがお話ししている時の笑顔はキラキラしていて明日も頑張ろうと思わせてくれる私の元気の源のひとつになっています。

そのお話しの中には学校、友達、習い事、家族のこと様々です。生徒さんと会話があることで、指導する時もより親身になって接することができていると今までの三年間を通して感じます。「先生―、今日学校で~」「先生、―今度の子ども食堂で~」と本当にたくさん話してくれます。学習後に、最近行った場所をおすすめしてくれる子もいます。今日は何を話してくれるのかなとわくわくしています。

また、相談にのっている時は、悩み事や愚痴はこれでもかというくらい出てきます。私が生徒さんの年齢だった時にこんなに悩んだり、愚痴を言ってたかな?と思うこともしばしばです。それは年頃ならではなのか、現代ならではかもしれません。私も過去に持っていた同じ悩みでもアドバイスをして解決するとは限らない。時代が変わるとともに子どもの環境、関わりが変化しているなぁとひしひし感じます。そして子どもたちの置かれている状況が会話の中からよく見えてきます。話しやすい環境、信頼はどうやったらいいんだろうと考えたこともありました。

私の結論は、ありのままで接すること。
子どもたちは大人をよく見てます。少しの変化もすぐ気づきます。真正面からぶつからなければ信頼なんて築けない。いくらこちらから手を差し伸べても繋いでくれなきゃ意味ないですもんね。大切なお子さんをお預かりしているからこそ真正面からぶつかりたいと思っています。学習時間が一時間、一時間半でもかけがえのない時間。保護者の方々からみたら私は若輩者ですが、これからもみづき先生らしく指導、サポートしていきます。

最後に!!!生徒さん!!!
子どもが大人をよく見ているように、先生たちも皆さんのことをよく見ています。何か隠していてもばれます。表情でもばれます。宿題やってこなかったこともばれます。元気ないな~疲れているな~と見えることもあります。皆さんそれぞれ遊びに部活に勉強に、やることはたくさんありますがメリハリをつけて生活してほしいなと思います。
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寺子屋スタッフリレーエッセー 第2回

   

                                      
                                       一般社団法人寺子屋いづみ監事
                                       川口 美保
主に中学生の数学と理科を担当しています川口です。
新年度が始まり、1か月が経ちました。
寺子屋の生徒さんたちも、フレッシュな気持ちで頑張る姿を見せてくれています。
昨年はなかなか思うような結果が出せなかった生徒さんも、何を変えるべきか自分自身で考えて取り組んでいます。新しい生徒さんたちが加わったことで、程よい刺激も加わり、良い雰囲気に包まれています。このモチベーションを維持できるようサポートしていきたいです。
寺子屋で教えるようになって6年になりますが、常に感じてきたことは「数学や理科を教えることよりも、気持ちのサポートが難しい。」ということ。私の息子たちも10年前は中学生でしたが、基本的に「やる、やらないは本人任せ」でした。なので、この仕事を始めたときはかなり戸惑いました。個性豊かな生徒さんたち、勉強に対する姿勢もさまざま。ときには厳しく叱りつけることも必要。それも愛なのだと学びました。
皆さんが夢に向かって少しずつでも前進できるよう、応援していきたいと思います。

数学について少しお話させていただきます。
中学1年生は、これまでの「算数」から「数学」にステップアップします。算数では具体的に数えられるものを扱っていたのが、数学ではマイナスの世界にまでに広がり、数字同士の計算だけでなく、a,b,x,y,などの文字も計算式の中に入ってきます。
数学は積み重ねていく学問。1年生で基礎をしっかり固めて、これからたくさんの知識を重ねられるようにしましょう。
中学2年生では、1年生で習った「方程式」や「比例」を発展させた「連立方程式」や「一次関数」を学びます。「一次関数」でつまずく子が多いので、学校の授業をしっかり聞いて、わからないことは寺子屋でもどんどん質問してください。
中学3年生。今年は人数が多いので、切磋琢磨してみんなで頑張る雰囲気が作れたらと思っています。今学習している「因数分解」は、とにかく問題をたくさん解きましょう。パターンはある程度決まっているので、慣れれば問題を見てすぐに閃くようになります。

私が初めて送り出した生徒さんのうちの二人が、現在、スタッフとして頼もしく活躍しています。そして今春からは、3年前に卒業したNさんも仲間入りしました。このスタッフたちだけでなく、寺子屋の卒業生は皆、しっかりした青年に成長していて、感心させられます。勉強だけでなく、これから社会に出ていく人として必要な力も身に付けてきたからでしょう。この寺子屋DNAをこれからも大切に継いでいきたいと思います。
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よりそい、納得いくまで。

   
よりそい、納得いくまで。
                 一般社団法人寺子屋いづみ理事
                 長橋 志穂里
岩岡先生より今回の投稿をお願いされ、語れることが何もなく困惑しております。

そのため、恐縮ですがすこし私の事を綴らせていただきます。

私は中学生と小学生双子の3姉妹の母です。

長女が友人関係で悩み、すべてリセットしたい!自分のことを知らないところで学びたい。

また学級崩壊中でもありましたので中学受験をすることに。小5の夏でした。それから毎日寺子屋へ。

家では塾に帰って来てからの30分、朝学校へ行く前の1時間、週末は私がお付き合いする事に。

岩岡先生と諸先生方のお力をいただきながらの受験生活、最後は私が受験をしたくなったほど一緒に(必死に)勉強しました。
喜怒哀楽をあまり表に出さない彼女が相当溜まっていたのでしょう。

「どうして受験をするの?」「勉強がそんなに大事?」

「ママの言う通りにしてるのにできないじゃん!」「何でそんなに必死になる必要があるの?」

「将来って何?」「学校って行かなきゃいけないの?」等々…時々噴火してました。

問題集やノートも飛んできたこともありましたね。(同じようにしてお返しましたが(笑))

「もう彼女の思う通りにしてあげよう」と心が折れそうになる度に岩岡先生が仰った「受験は親よ!」の喝を思い出しました。

私がブレてはいけないんだと思い直し、それまでは頭ごなしに怒り、

親の勝手な思いを浴びせていたのですが彼女の言い分から違和感を覚えお互いが納得いくまでとことん話し合うことに。

たとえ次の日学校でも夜中になることもありました。

2人で泣きながら話し合った日もありました。そもそも「受験する!」と決めたのは彼女自身なのですから。

決意は貫いて欲しかったのです。

これほど彼女によりそい、向き合ったことはありませんでした。

3姉妹の姉として「できて当たり前」で育ててきました。またその期待に彼女も応えてくれていました。

だからこそお互いが思い通りにいかなくなり歯車が狂い始めたのでしょう。

しかし彼女を「ひとりの人」としてみることで「親が絶対」の私の子育が大きく変わり親子で成長できたいい機会でした。

娘の合格発表の際、路上で叫び、親子で涙を流しながら抱き合いました(すごく迷惑)。

娘とギューっとハグなんて久しぶりでした。本当に嬉しかったです。

そして、ズビズビしながら家族より先に岩岡先生へ連絡したのを覚えています。

寺子屋で子ども達と一緒に勉強をするようになり1年が過ぎました。

現在、様々な子ども達の成長をみさせていただいてます。

わが子含め、子ども達を「ひとりの人」として同じ目線で彼らに接することが大切なのだと感じています。

私たち大人はあくまでも人生の先輩として(かなりの先輩ですが)。

どれだけ伝えても本人が感じないとそれ以上向上しません。

それは上からもの言うのでなく、彼らの声を聞き、目標に向かう同志としてよりそい、語り合うことだと思うのです。

これからも叱咤激励しながらみなさんの夢に向かう一歩のお手伝いができたらと思ってます。

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往復書簡 2

   
Sさんから岩岡へ


Yが寺子屋に通い始めたのはちょうど自分が周りと違うとわかってきた頃でした。

「なぜできないのか?」「できない、できない。」と毎日言っていた時期でした。

相談に行っていた教育相談の先生に寺子屋を紹介していただきました。

初めて、いづみ先生と面談していただいた時に、

「得意な科目を伸ばしましょう。苦手なものは大きくなっても苦手なの。得意なものを伸ばして、苦手な教科をカバーしましょう。」

と言われたときは衝撃を受けました。

そしてほっとしたことを覚えています。

勉強が嫌いなYも寺子屋では勉強をしました。

Yのペースで勉強をさせてくれたおかげです。名前を書くのも嫌な子が、高校受験なんてムリと思っていました。

そんな子も無事に合格することができました。

寺子屋の先生たちのおかげです。先生たち大変だったと思います。ありがとうございました。

小学校生活は良い思い出がなく、先生たちには残念としか言えない様な指導でした。

人間の悪の部分を教えているような学校でした。Yが先生たちに言った言葉がいまだに残っています。

「先生たちはウソつきだ。」

先生たちはこの言葉をどう受け止めたのか聞いてみたいです。

小学校の経験から中学になり、パニックを起こすようになり、月1回、担任とカウンセラーと私で学校での様子、家庭で

の様子を話す共通理解の場を作りました中学校でもいろいろありましたが理解がある先生たちが多く、安定した生活を送れました。

心を作る教育、勉強を学ぶ場所、そんな学校になってほしいですね。

下の子の学校では、下のこの学年、1つ上の学年が学級崩壊しています。なぜ崩壊するの?先生たちと親との間に大きな

溝があるようです。

これからも親子共々よろしくお願いいたします。


岩岡からSさんへ


Yくん、春から高校生ですね。

本当にここにくるまでYくんもお母さんもお父さんもたくさんのことを乗り越えていらっしゃいました。

いろんなことにアンテナを張り巡らしているYくん。

私たちが気づかない音やにおい、状況を察知することで、わたしたちにはわからないつらさやそれをうまく説明できない

もどかしさをいつも抱えていたと思います。

そんな彼を見守り続けるうちに、彼のペース、言葉にはならない思いを感じることが少しずつできるようになり、寺子屋

のスタッフの間でもたくさんの意見交換をして、彼の思いに添うように務めてきました。

わたしたちは「できないことをできるようにする」よりも「できることを伸ばして行く」ことを選んでいます。

そちらを優先することで結果的に最初の目的を達成することも多いからです。

そして完全なる人なんていないんですよね。

特に一芸に秀でている人は必ずどこかへこんでいる部分を持ち合わせることが多いものです。

それが人の味。そしてその人らしさ。

それをみんなで見せ合うほうが、どんなに世の中が豊かになるのだろうと、自分の障害を持つ自分の娘を見ていてもつくづく思います。

ニュースには学校の現状は断片的にしか見えてこないので、学校の現状がどれほど困難になっているか全体像は見えにくくなっています。

しかし、子どもも、教師も、保護者も限界の中で学校という社会の中で生活しているのが現状でしょう。

不登校や発達に偏りのある生徒数がある程度の割合まで増えない限りこの国の学校政策は変わらないでしょう。

Sさん!また一緒にがんばりましょう。わたしたちもできる事に真摯に向かっていきます!

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