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寺子屋からのおたよりです。



   
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プロフィール

terakoya1983

Author:terakoya1983
世田谷で学習塾寺子屋を1983年から運営しています。
2012年4月から長野県佐久穂町と世田谷区の往復生活が始まりました。大自然から受けとる事も含めてお伝えできたらと思っています。
世田谷教室 月曜日から金曜日
佐久穂教室 月曜、金曜、土曜日
連絡先
mail unltd@dream.jp
twitter http://twitter.com/#!/terakoya1983
facebook https://www.facebook.com/idumi.iwaoka
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長い時の中で

   
面談月間でたくさんの保護者の方とお話させていただきました。

その中でとっても元気をいただいた面談がありました。

長いお付き合いをさせていただいている

Aさん。

Aさんは小学5年生から寺子屋に来ていて

現在高校2年生。

小学生のときは教室にいることはできず

図書館やパソコン教室で時間を過ごしていました。

寺子屋では学校に行く前の朝9時からきて

基礎学習をすすめました。

計算や自分のできない箇所に直面すると

我慢することができないで

物を投げたり、おこったりをくりかえすような時期でした。

それでも一生懸命取り組もう

自分のできないことを知っているけれど

どうしようもないんだというジレンマを抱えている

彼の真摯さに打たれて

私たちも真剣に彼に寄り添いました。

中学に入ってからもその傾向は続き

世界が広がると電気屋さんや携帯電話のお店で何時間も過ごしたり

コンビニでも立ち読みしたり

お母さんはいろんなお店の人にあやまったり

逆に「まだいますか?」とそのお店に電話をしたりしながら

いろんな人とつながっていきました。

そのときそのときにお話する話はけっこう内容的には

深刻な話だったのですが

お母さんの淡々とした姿に逆にわたしたちもも励まされました。

一方で、学習面では中学に入ってからはのびしろがぐんと広がり

最初、算数になるとパニックになり

比較的長文読解能力はついていたので国語中心だった学習が

中学2年のころから、数学中心になっていきました。

ひとつひとつステップを上がっていき

いつのまにかあんなに苦手だった数学、それも

関数や図形といった発達に偏りをかかえる子ども達が

一番苦労する領域、イメージを持ちつつ一方で事象へと具体化して答えを導き出す

単元も苦労しつつも少しずつ進められるようになりました。

また、寺子屋のお祝い会やいろんなイベントの場面になると

率先して手伝いやまたはリーダーシップを発揮して

みんなに声かけしてくれたりびっくりするような気配りへの成長が

そこにはありました。

場所と雰囲気をわきまえないような言葉も少しずつ減っていきました。

Aくんはいま、特別支援の高校に通っていますが

優秀な彼は生徒を代表する位置にいて

この間もスタッフのえりちゃんに

「今度代表であいさつするんだけど、なんだかなあ。」

とぼやいていたそうです。

彼の成長を見守らせてもらって7年。

最初の出会いのころからはまったく別人といって

いいくらいの彼の成長です。

私はいつも思うのですが、彼の成長の鍵は

「彼」というひとを、特性を決めつけなかった家族の方たちの

存在が大きいと思うのです。

医師や専門家にたとえ診断名を告げられても

その診断名に入りきれない彼の個性と可能性を限定しなかった

悩みながらも彼そのものを受け入れてきた家族の道のり。

書ききれないくらいのいろんなエピソードを残しながら

彼が変化してきた道筋はすごく尊いものです。

それは特に診断名を告げられる場面にいない私たちも同じだと

いつも思うのです。

決めつけないこと。あきらめないこと。信じること。

それは自分ひとりだととっても大変だけど

誰かとならできるのです。

Aくんのお母さんと話しながら

自分へいただいた確信とパワーに感謝しました。

そんなAくんが今度は社会に出てどんな歩みをみせてくれるのか。

ストーリーは続きます。

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