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寺子屋日記

寺子屋からのおたよりです。

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2015-06-30 (Tue) 17:59

机の向こう側

今年27歳になる卒業生のお母様と数年ぶりにお会いしました。

彼女に出会ったのは彼女が中三のとき。

元気がありすぎて補導歴があり

そのあといろんな事情が重なり

学校に行けなくなった彼女。

お母様は「 どうしていいかわからない毎日のなか

寺子屋への道を歩いたのを昨日のことのように

覚えています。」

と十数年前に歩いた通りを指差しながら微笑みながらおっしゃいました。

私も彼女に初めて会いに行く当日

嵐の中を自転車をこいで行った事をはっきり覚えています。

「きっとこれから会う子はすごいエネルギーの持ち主なんだろうな。」

と思いながら。

その当時の彼女は家からは出ることができない状態で

教室には通えないのでしばらく様子を見がてら

私が訪問することになりました。

そういう例はあまりないのですが

彼女に会ったとき

大人になろうとする階段をこわごわ

のぼりたいけどのぼるのが恐い

とってもデリケート、だけどとっても人なつこい

そんないろんなものを抱えている

彼女の表情からその方がよいと判断しました。

その後定期的に通わせていただきながら

彼女といろいろな話をしていくうちに

彼女はとっても真面目なことがわかりました。

正義感あふれているのです。

自分の中でまさに自分の持って生まれたものと

今現実的に直面している交友関係や学校という社会で

自分がひとつになる過程でもがいている思いが

ばんばん伝わってきました。

その後彼女は学校に戻り

だんだんに日常生活も元気に過ごせる事になるのですが

行動面では元気すぎるな面が続き(笑)

「こんじょうやき」のあとを作ったり部屋にこもって

お友達とタバコを吸ったり

お母さんからいろんな報告を受けました。

「あのとき何回も先生に話を聞いていただけました。

先日ある駅のロータリーで

先生にどうしても電話したくなり電話したことを思い出しました。

あのときもどうしていいかわからなくなって。」

わたしも一緒に胸が熱くなりました。

何度も何度ももお母さんにはどうしていいかわからなくなるときを

過ごし

今わたしの前に微笑んですわってらっしゃる。

今、彼女は立派に社会人として子どもにかかわる仕事についています。

何回かその道につくまで転職したのですが

もう5年がんばっています。

そんな思いにひたりながら

先日初めて教室にいらしたご夫妻を思い出しました。

出会うときは机の向こうとこちら側。

いろんな思いを抱えて寺子屋を訪れてくださる。

いろんな思いを共有して一緒に歩かせていただく。

そしていろんなページがめくられていく。

ページはまだまだ続くけど

どうぞよろしくお願いいたします。














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最終更新日 : 2015-06-30

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